水産分野での応用研究に着水型ドローンが活躍

■概要
(地独)青森県産業技術センター(以下、「青森産技」)は、プロドローン製着水型ドローンPD4-AW-AQを活用し、水産業における水中環境の調査向けの応用研究を行っています。
 水産での利用拡大のために、より深い漁場の撮影や小型水温計等の垂下が可能となる「吊り下げ装置」の開発を行い、取得したデータを確認・検証するとともに、効率的な漁場環境調査等への活用を目指しています。

■各社の役割
 青森産技・水産総合研究所は、海藻分布調査での吊り下げ装置の動作確認と水中撮影データなどの検証を行います。青森産技・内水面研究所は、湖沼環境調査での吊り下げ装置の動作確認と水温塩分データなどの検証を行います。
 青森産技・八戸工業研究所は、「吊り下げ装置」の開発・改良を行います。
 プロドローンは、着水型ドローンのPD4-AW-AQに、「吊り下げ装置」を実装するにあたり助言と指導を行います。PD4-AW-AQは、新開発の操縦システム「タップフライト」によりプロポでの操縦を必要とせず、ボタン一つで事前に設定された目的地に飛来し、着水、離陸、帰還が可能なイージーオペレーションを実現しています。

■現況
 着水型ドローンPD4-AW-AQの飛行試験はすでに実施完了しており、機体設置カメラによるアマモ類やホンダワラ類など水中画像の取得を行いました。
 今後は、開発される「吊り下げ装置」を実装しての飛行試験、吊り下げ装置に垂下したカメラや小型水温計等による取得データの確認・検証が引き続き行われる予定です。

PD4-AW-AQの試験飛行
PD4-AW-AQの着水状況
PD4-AW-AQによって撮影したホンダワラ類
PD4-AW-AQによって撮影したアマモ類

<お問い合わせ>
(地独)青森県産業技術センター
 水産総合研究所  資源増殖部 017-755-2155
 内水面研究所   調査研究部 0176-23-2405
 八戸工業研究所  機械システム部 0178-21-2100

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