国内初、空港敷地内で群制御を用いたドローン飛行に成功

株式会社プロドローン（本社：愛知県名古屋市、代表取締役社長：戸谷 俊介、以下 PRODRONE）は、中日本航空株式会社（本社：愛知県西春日井郡豊山町、代表取締役社⾧：二神 一、以下 中日本航空）と株式会社コハタ（本社：北海道旭川市、取締役社⾧：木幡 光範、以下 コハタ）とともに、『群制御ドローンを用いて防災拠点である空港を短時間で点検するシステム構築に関する実証実験（以下 本実証）』を1月24日に県営名古屋空港内で実施しました。なお本実証は、2022 年度の「新あいち創造研究開発補助金」（※）に採択された案件です。

本実証は、愛知県の防災拠点である県営名古屋空港の広大な空港敷地を、群制御ドローンを用いて短時間で点検する仕組みの構築を目指して取り組みました。今回実証した仕組みが機能すると、災害発生時に滑走路等を短時間で点検でき、空港機能の低下による経済損失を最小限にとどめることに貢献します。

1.　概要
複数のドローンが相互に通信しながら一定の間隔を保って飛行する制御システムを開発し、実証実験では隊長機１機の動きに追従して他の２機のドローンを自動で飛行させる群制御飛行を行いました。ドローンの位置は、RTKで測位補正を行うことによって正確な情報を取得し、あらかじめ設定したルートを飛行しています。

また、機体とのデータ通信は、Wi-Fiルーターを複数台使用することにより、より安定したフライト環境をつくり電波トラブルを防ぎました。今後は、機体数を増やし飛行高度を変えることにより、広範囲の点検撮影が可能になります。

　日中は多くの航空機が飛び交う空港であるため、運用時間外での実証実験（夜間飛行）とし、安全担保を留意したため短時間飛行となりましたが、空港内での群制御は国内初の取り組みです。今後は、中日本航空や各関係者とともに、実際の運用にむけ協力してまいります。

2.　実施体制
実施業者：中日本航空
委託協力事業者：コハタ（レーザー搭載ドローンの運行）
　　　　　　　　プロドローン（群制御システム開発と運航支援）
　　　　　　　　大同大学（群制御システム開発のアドバイス）
実施協力：愛知県

3.　機体概要

【基本スペック】
　サイズ： 1,196×1,196×596 mm
　重量： 5.4 kg（バッテリー除く）
　飛行時間： 45分(ペイロードなし)
　バッテリー： 16,000 mAh×2本

今回、実証で使用した機体（PD4B-M プロトタイプ）は、軽量ながら10kgのペイロードがあり、長時間飛行することができます。レーザー高度計および加速度センサー、ジャイロセンサーなど複数のセンサーを有しています。また、LED照明を取り付け、夜間飛行が可能な仕様です。
※「2022 年度新あいち創造研究開発補助金(研究開発(一般型)・実証実験)採択案件リスト」

■株式会社プロドローンについて
「地域から一番信頼されるドローンカンパニーになる」をビジョンに、中部圏におけるドローンエコシステムの構築を目指しています。最大ペイロード30kgで、量産を開始しているマルチコプター「PD6B-Type3」や、2時間飛行可能で耐侯性に優れたヘリコプター型「PDH-GS120」など、産業用ドローンを社内で開発から生産までワンストップで行っています。

■株式会社プロドローン　会社概要
社　　　名：株式会社プロドローン (PRODRONE Co., Ltd.)
代　表　者：代表取締役社長 戸谷 俊介 (とや しゅんすけ)
資　本　金：1億円
本社所在地：〒468-0014 愛知県名古屋市天白区中平1丁目115番地
ウェブサイト：https://www.prodrone.com/jp