ドローンによる学校図書輸送の実証実験を仙北市およびNICTと共同で実施

2016.04.12
お知らせ

160412_titile_school

株式会社プロドローン(愛知県名古屋市中区、代表取締役社長 河野雅一)は、秋田県仙北市(門脇光浩市長)および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、東京都小金井市、理事長 坂内正夫)と共同で、無人航空機「ドローン」を使用し学校間で本を運ぶ実証実験を行い、無事成功いたしました。これは昨年8月に仙北市がドローンの活用で地域活性化を狙う「地方創生特区」に指定されて以来、初となる実証実験です。

動画レポート(制作:仙北市役所・近未来のまち映像プロジェクト)
160412_title_drone01
今回の実証実験に使用した専用ドローン機体

仙北市では、市内の小中学校の図書館を横断して検索できる学校図書のネットワークシステムを数年前より構築していますが、本の輸送自体は教員が行う必要があり、実際の利用がほとんどありませんでした。プロドローンとNICTは、この蔵書検索ネットワークシステムと連動したドローン配送システムを、Android端末とPC上のアプリケーションおよびクラウドサービスとして構築しました。NICTと共同開発した次世代の強力な暗号化によるセキュリティを実装することで、安全面に最大限配慮し、実運用を見据えたドローン配送システムとして今回の実証実験に臨みました。

プロドローンが新たに開発したドローン図書配送管理システム。
仙北市の学校図書検索ネットワークと連携して配送手配が行える

「”ドローン特区”を活用し、小中学校の生徒に夢を運ぶ事業をしたい」という仙北市、門脇市長の思いを実現するために、4月11日に行われた今回の配送実験では、プロドローンが製造する全天候型の基本プラットフォーム「PD6-AW」(DELIX仕様)をベースに図書収納用の専用ケースや自動航行機能を装備した特別仕様のドローンを開発。「星の王子さま」の単行本など3冊(計約1kg)を収納し、西明寺小学校から西明寺中学校までの約1.2kmを、約50mの高度で約10分かけて飛行しました。

ドローンが校庭に飛来、着陸する様子
160412_drone01
中型機PD6-AWをベースにカスタマイズ
160412_drone05
本体下部に図書収納用のケースを装備
160412_drone04
より安全な飛行ルートを選んで自動航行
160412_drone02
生徒たちが見守る中、無事に本を届けることができました

ドローンの離着陸時はオペレーターが操縦し、上空50mから学校間の移動は自動航行させました。飛行ルートも民家などは避け、より安全な飛行ルートを選んで自動航行。ドローンの真下には常時監視用の車を追走させ、途中の国道を横断する際には赤信号による監視車の停止に合わせてドローンも上空でホバリング待機を行うなど、安全面にも配慮して飛行を行いました。

ドローンに搭載したカメラからの空撮映像(簡易カメラ・ジンバルなし)
今回の実証実験を終えて、仙北市の門脇光浩市長にインタビュー

仙北市では、今後様々な分野でドローンによる輸送を確立させたい考えです。弊社はこれからも、高性能・高安全なドローン配送システムを活用し、同市の取り組みへの支援を行ってまいります。

■株式会社プロドローンについて
社名 : 株式会社プロドローン (PRODRONE CO., LTD.)
代表者 : 代表取締役社長 河野 雅一
本社所在地 : 〒102-0093 東京都千代田区平河町 一丁目2番地10号 平河町第一生命ビル1階
研究開発本部 : 〒460-0004 愛知県名古屋市中区新栄町二丁目4番地 坂種栄ビル16階
ウェブサイト : http://www.prodrone.jp/

■国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)について
ウェブサイト : http://www.nict.go.jp/press/2016/04/12-2.html

本件のお問い合わせ先

株式会社プロドローン 研究開発本部 担当:市原/小松
info-jp@prodrone.com
〒460-0004
名古屋市中区新栄町二丁目4番地 坂種栄ビル16階
TEL 052-950-1278
FAX 052-950-1277

最新のお知らせ