四国で初、レベル3.5のドローン配送を実施

2024.04.04
リリース
配送実証の様子

株式会社プロドローンは、2024年3月27日高知県黒潮町にて、高知県黒潮町クオールホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中村敬)とともに、四国で初のレベル3.5飛行(※)のドローン配送を実施しました。

高知県黒潮町は、人口減少や少子高齢化の進行により、特に中山間地域における住民の日常生活支援が大きな課題となっています。中山間地域は町の中心部から距離があり、交通弱者(特に高齢者)の日常の買い物などが問題になっています。

そこで本実証では、ドローンを活用した物資輸送の有効性について検討をしました。ドローン輸送における物流運用を実践し、黒潮町にて運用を想定している各拠点(商店等)からドローン発着点までの輸送、ドローン帰着点から各個人宅への輸送について、各運用の有効性と問題点を抽出しました。レベル3.5は気象状況の確認も義務付けられており、気象観測予報装置を緊急着陸地点および着陸地点に設置し、リアルタイム観測を行いました。そのほかにも、保冷品の輸送も想定して、TOPPANエッジ社の協力を得て保冷コンテナでの輸送も実証もおこないました。

当日の実証ルート(PD-GCS画面から)

実証当日は、「高知県黒潮町役場本庁」と「集落活動センター北郷」間の4.3kmを、PRODRONE製PD6B-Type3を使い、3kgの日用品を約20分かけて往復しました。レベル3.5飛行であったので、⾞や歩⾏者がいないかをドローンからの映像で常に確認しながら⾶⾏を行いました。また、決⼼点が通過⼿前の60m程度の距離から8m/sで通過する運用も合わせて行いました。

操縦中の鵜飼大樹操縦士

本実証に立ち会ったドローン操縦士、鵜飼大樹は次の通りコメントしました。
「今回の運用では、決心点(道路を横断するかしないかの分岐点)を意識しました。適切な安全管理を実現するためには、リスクマネジメントの重要性が高く、この点において、ライセンス制度が重要な役割を果たしていると考えています。レベル3.5の飛行に適した運用をサポートするために、今後のドローン開発では、これに特化した機能の強化を期待しています。」

※レベル3.5飛行とは
デジタル技術(機上カメラの活用)、操縦ライセンスの保有、保険への加入を条件として、補助者・看板の配置や、一時停止等のこれまでの立入管理措置を撤廃し、道路や鉄道等の横断を容易化しました。
レベル3飛行では、無人エリアだったとしても飛行エリアの周囲には補助者や看板の設置が必要であったり、道路や鉄道の線路を横断する際は一時停止をして下に車両などがいないかを確認したりしていました。レベル3.5飛行になると、条件が整えば補助員などが不要になり、効果的なドローンの飛行が可能になります
ドローンのレベル3.5飛行制度の新設について(国土交通省)

■株式会社プロドローンについて
「地域から一番信頼されるドローンカンパニーになる」をビジョンに、中部圏におけるドローンエコシステムの構築を目指しています。推奨最大ペイロード 20kg で、量産を開始しているマルチコプターPD6B-Type3 や、2 時間飛行可能で耐侯性に優れたヘリコプター型「PDH-GS120」など、産業用ドローンを社内で開発から生産までワンストップで行っています。

■ 株式会社プロドローン 会社概要
社 名 : 株式会社プロドローン (PRODRONE Co., Ltd.)
代 表 者 : 代表取締役社長 戸谷 俊介 (とや しゅんすけ)
資 本 金 : 1 億円
本社所在地 : 〒468-0014 愛知県名古屋市天白区中平 1 丁目 115 番地

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