
株式会社Prodrone(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:戸谷俊介 以下 Prodrone)は、アンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市恩名5-1-1、代表取締役社長:濱田 宏一)が実施した「空飛ぶクルマ」離着陸場上空における通信品質測定プロジェクトにおいて、産業用ドローン「PD6B-Type3」を提供し、上空での電波環境評価に協力しました。本取り組みは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催地となる夢洲内の「EXPO Vertiport」を対象に実施されたものです。
■取り組みの背景
産業用ドローンや空飛ぶクルマなどの次世代エアモビリティは、飛行中に地上と連携しながら運用することを前提としており、信頼性の高い通信インフラが不可欠です。特に、災害対応・インフラ点検・物流といった用途では、映像伝送や遠隔監視などを高度に安定させる必要があり、セルラー通信は注目すべき手段となっています。
しかし上空の通信品質は地上と異なり、専用の評価が必要となることから、本測定が実施されました。
■電波環境測定内容
Prodroneは、産業用ドローン「PD6B-Type3」にアンリツ製通信計測器「ネットワークマスタプロ MT1000A」などを搭載し、大阪・関西万博会場において上空150mまでの電波環境測定を行いました。飛行しながら通信品質のデータを取得し、上空におけるセルラー通信環境の可視化に貢献しました。
・測定条件は以下のとおりです:
・測定高度:地上から最大150m
・対象エリア:EXPO Vertiport上空の飛行ルート
・搭載方式:計測器・アンテナ類を防振構造の計測ボックスに収納
取得データはスループット・遅延など複数指標で立体的に記録され、上空でのセルラー通信品質を3D表示により可視化しました。これにより、空飛ぶクルマの離着陸場や飛行ルートの通信条件を、事前に把握・評価できることが確認されました。
■Prodrone 担当者コメント
「海が近いので風の影響を懸念していましたが、当日は天候も安定しており、問題なく飛行できました。今回の取り組みは、次世代エアモビリティの安全な運航に必要な“空の通信環境の見える化”に向けた重要なステップだと考えています」
■株式会社Prodroneについて
「地域から一番信頼されるドローンカンパニーになる」をビジョンに、中部圏におけるドローンエコシステムの構築を目指しています。最大推奨ペイロード20kgで、量産を開始しているマルチコプター「PD6B-Type3」や、長距離飛行(100km実験済)が可能な「Prodrone GT-M」など、産業用ドローンの開発から販売までをワンストップで行っています。
■アンリツ株式会社について
アンリツは1895年の創業以来、進化を続ける情報通信の分野で、各種通信システムの開発・品質保証に欠かせない計測器を開発、製造、販売してきました。また、食品・医薬品用異物検出機や重量選別機、遠隔監視制御システム、通信用デバイスなど、オリジナル&ハイレベルな製品を提供しています。幅広い分野で、安全・安心で快適な社会づくりを支えています。
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